【d!】俺のおよめさん (ページ8)

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5話ページ8

gr｢以上だ｣

生徒会長がそう告げると、俺の時とは比べ物にならないくらいの盛大な拍手と歓喜の声が会場を
埋めつくした

『…凄い』
その言葉しか出なかった
妬ましい、悔しいとは全く思わない

グルッペン・フューラー

同じ学生というのにオーラがまるで違う

自分がまだ未熟者であることを再認識する
俺もまだまだだな

〜

無事入学式が終わり、各々の教室に戻ってきた
俺はまた端の方の席に座る

『ふぅ…』

教室内は騒がしい
どうやら仲の良い生徒同士でグループを作り、話しているようだ

俺は当然1人だ
まぁ群がられるよりは全然マシだ

明らかに媚び売りに来る奴らの相手をするのは苦労するのだ。来たら来たで接待はするが

俺は窓の景色をぼーっと眺める

『……会えるかな』

??｢お前達席に着け〜｣

ガラガラと扉を開けられ、先生と思わしき人が入ってくる

あの人は

ni｢今日からA級の担任になる"ニイ・シュタイ"だ
以後よろしくな。｣

ニイ・シュタイ

この国で知らない人はほぼ居ないだろう
27という若さにして、この国に数々の功績を残し貢献した。この実力主義の世界において、まさに目指す夢である
数年前からこの学園で教育者として務めているらしい
この人から色々学べるというのは貴重で有難い経験だ

ni｢まずは、自己紹介でもしようか
そこの席からーー｣

〜

一通り自己紹介が終わり、次の行動に移る

ni｢よし、次は皆の適正魔法を調べさせてもらう｣

ni先生は魔法を使い、透明な玉のようなものを一人一人の机に出す

ni｢この水晶に魔力を少し込めてね。そしたら水晶の中で自分の適正魔法が出てくるから
まぁ適正魔法知ってる人も居るだろうけど、俺が全員の魔法がどんなのか把握したいからお願いね
あ、この水晶自分の今のランクも出てくるからな
ランクはちゃんと覚えておけよ〜｣

じゃ、始め〜という合図と共に魔法の確認が始まった

ランクもこの水晶で分かるのか
便利なものだな

mb｢おー！ほんとに出てきた〜!!｣
mb｢7か〜俺自信あったのにｯ……｣

俺達の年齢の平均ランクは5,6である
"ランク"とはこの世界において、実力を数字として表したものである。1～12まであり、成長に伴って大きくなるのだ
ランクというのがある以上、弱肉強食のこの世界はランクで上下関係が出来てしまう
だから少し高いからといって彼奴のように、調子に乗って口に出せば終わり

上には上がいるものなのだ

『さて……』

覚悟を決め、俺は水晶に手をかざした