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彼女が残したミサンガを見る。
ミサンガはしっかりと切れている。
彼女はどんな願いをしたのだろうか。
そして自分の腕についているミサンガを見る。
俺の願いは叶うのだろうか。
いや、叶えてみせる。
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街を歩いていると、思わず目を向けてしまう。
薄くて暗い、俺らの住処に。
shp「…コネシマさん？」
kn「え？ああ、なんでもない」
shp「あの路地、気になるんすか？」
kn「…いや、私情やから」
shp「コネシマさんって、ほんま自分のこと話しませんよね。まあ、いいっすけど」
kn「ショッピくん、俺に興味あるんか？」
shp「そういうことじゃないですけど」
kn「なんや、冷たいなあ」
いくら仲が良くたって、軍の奴らは所詮仕事仲間でしかあらへんのやから
変に踏み込まれたないし、踏み込みたくもない。
こういうところから、心がないと言われてしまうのか
"もーう、シッマはもうちょっと他人に興味持って！あと、自分にも！！"
彼女はいつも俺に心を開けと言ってきた。
間違いなく俺は彼女のことを大切に思っていた筈なのに
＿＿今になって後悔するのは、遅いだろうか。
shp「…あ」
ショッピくんの目の先には、路地裏で体育座りをして俯いている女の子が。
俺はその子に近付く。
「…軍人さん？」
kn「そうや。…はい、これあげる」
女の子と目を合わせてしゃがみ、ポケットの中から飴を取り出す。
「…くれるの？」
kn「おん、これ、美味しいんやで」
「あ、ありがとう」
頭を一回撫でてやると、嬉しそうに飴を食べるから、なんだか俺も嬉しくなった。
shp「めずらしいっすね」
kn「まあ、俺も昔はあそこに居ったから」
shp「へえ、初耳」
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作者名：えむいー | 作成日時：2024年2月16日 11時
