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こんな薄暗い路地裏でも、あいつの笑顔はいつでも輝いている。
そんな姿が、好きやった。
shp「よくわかんないっすけど、何か大きなものを抱えてるんすね」
kn「ああ。そうやな。…ショッピくんも、失いたくないものは大切にするんやぞ。後悔してからじゃ、遅いからな」
shp「生憎、俺には失いたくないものなんてないので。そんなん、軍人になった時に全部置いてきました」
kn「…そうか」
俺も、全部、全部、置いてきてしまった。
毎日バカなことをして、はしゃいで、大人の人生を楽しんでいる方だとは思う。
だけれどやっぱり思い出してしまう。
あの頃にしかなかった、かけがえのないを。
決して楽しいものではなかったけれど、それでも俺にとってはいちばんの思い出やから。
あの頃に、戻りたい。
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ut「なあなあシッマ。前言っとった女の子って、どんな子なん？」
kn「…見た目は、せやな。黒髪で、蒼い目をしとる。
俺より2歳歳下。最後に会ったのは、確か、あいつが13の時。誕生日が近いって言っとった気がするから、14近い13やな。でも年齢の割には子供っぽかったな」
ut「かわええ？」
kn「世間一般的に言うたらかわええ方やと思う」
ut「へえ、そうなんか。会ってみたいなあ＿＿って、そんな睨むなってぇ」
ut「…でも、そうか。俺のほうでも何か分かったら言うわ。はよ見つけたいな」
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作者名：えむいー | 作成日時：2024年2月16日 11時
