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【sha side】
その頃の二階。階段を駆け上がった俺とゾムは一階よりも人が少なくてガラッとした空間に立っていた。
sha「この階、人少なない？」
zm「ああ…確かにな」
sha「ええ…こわ」
zm「とりあえず行くで」
2人で敵を倒していく。
俺だって、人情がない訳では無い。
なるべく痛くないように、送り届けなくては
そう思いながら、今まで培ってきた幹部の能力を最大に活かして戦っていく。
sha「気配せえへんなぁ……もう終わりか？」
zm「う〜ん……」
sha「俺はここの階で敵が来ないか見張っとる。お前は早よ首取ってこい」
zm「ほんまに平気なん？」
sha「ああ、大丈夫や。」
zm「…分かった。ここは任せるで」
ゾムが三階へと上った時、俺は嫌な気配を背後に感じた。
そして振り向く間もない間に、その気配の主から声が聞こえた。
『危ない＿＿っ、』
sha「！？」
自分の視界にナイフが見えたその刹那、
反射でその主を飛ばす。
ガシャン！！！と痛い音がなった後、その音がした方へと目を向ける。
そこにはまだ齢20にも満たないような女性が頭から血を流していた。
sha「…なんで」
彼女が声をかけなければ確実に殺られていた。
身体を乗っ取られてるとはいえ、この状況で相手の命を考えることが出来るのか。
俺はそんなことを思いながら、彼女を見つめる。
『……っ、おね、がい、、ころ、して、』
殺して？？
sha「え？」
『っ、、、はやくっ、私を殺してっっ！！！！』
彼女の銃口がゆっくりと俺の額へと向けられる。
涙を流しながらそういう彼女。ああ、本当に乗っ取られてるいるのだ。
そして俺も、彼女へと銃口を向ける。
さて、どうしようか。
そんな時、バタバタと階段を駆け上がる音が聞こえた。
シッマたちか。
kn「シャオロン！」
シッマがこちらへと向かう姿が見える。そしてシッマやショッピくん、チーノは一斉に彼女へと銃を向ける。
＿＿だがそんな時、まだ残っていた残党数人が、シッマに向かって銃を放った。
sha「！！シッマ！！！！！」
ああ、まさか。そんな。
だが聞こえてきたのは、予想とは違う言葉だった。
『う、ぐっ＿＿＿＿』
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作者名：えむいー | 作成日時：2024年2月16日 11時
