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また一つ。俺の中から消えてはくれない、大好きな声が頭に響く。
「なんか体調悪いから、今日の会議休むわ。大先生、みんなに伝えといてくれへん？」
「…分かった。無理すんなよ」
「分かっとるって」
無理をするな、なんて。
この軍に入る時から決めとるんや。
無理をしてでも絶対に＿＿。
会議が終わって少し経ったくらいの時間。
部屋に戻っても思い出してしまうから、溜まっていた書類を終わらせた。
それを提出しに行こうと、歩みを進めていた。
時間からしてグルッペンやトントンはまだ会議室にいるだろうから、会議室へと向かう。
部屋の前に立つと、グルッペンとトントン……そして大先生の声が聞こえた。
いつもなら真っ先に部屋を出ていく大先生が残っているなんて、珍しい。
なにか大事な話をしているのだろうか。……まあ、ええか。
そしてドアに手をかけた瞬間に、自分の名前が聞こえてきて俺はその手を止めた。
tn「それにしても、コネシマが会議休むなんて珍しいな」
gr「大先生、何か言いたいことがあるんやろ？」
ut「……、ほんまに、ここだけの話やねんけど
シッマに女がおるん、知っとる？」
tn「え…？！まじ！？」
gr「聞いたことないな…」
ut「分からんけど、、、多分、そうやねん」
tn「どこで知ったん？」
ut「本人から。…確定したわけやないけど、あの反応は多分そうやと思う。でも、あんまり言いたくなさげな。…シッマのあんな顔見たことなかったから、ちょっと気がかりで」
gr「…まさか」
tn「グルさんなんか知っとるん？」
gr「…いや。なんでもない。本人が言いたくないなら、言ってくれるまで待つしかないだろうな」
ut「…そうやねぇ」
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作者名：えむいー | 作成日時：2024年2月16日 11時
