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長い夢を見ていた。
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それは、私がまだ6歳の頃のお話。
『…おかあさん？おとうさん？』
ある日の夜。
リビングか騒がしい音が聞こえて、眠い目を擦りながら階段を降りた。
「A！！きちゃダメよ！」
そこには、そこが本当に自分の家だとは思えないくらい悲惨な光景が広がっていた。
食器が散らばって破片が飛び散っていて、
家の中に嵐が来たような光景。
そして目の前にいるのは、知らない男が10人ほど。
「……子供か。」
「や、やめてください！！この子だけは、この子だけは…！！」
お母さんは手と足を縛られて、その男たちに向かって叫んでいる。
お父さんは眠っているのか、目を閉じて手と足を縛られている。
男たちは私を軽視する。
「子供は邪魔なんだよな」
「殺しますか」
「いや、そのままでいい。＿＿そいつらを運べ」
そう言ってお母さんとお父さんを何処かへ連れて行こうとするから、
私はよく分からなくなって、男たちの方へ向かった。
『か、えして、！…かえして！！おかあさんをかえして！！おとうさんを、かえし、て……＿＿、いた、いっ！』
男の足をポカポカと殴りながらそう言うと、蹴られて地面に叩きつけられる。
「父親に似て随分と攻撃的だな。良いことだ。」
「良いかお嬢ちゃん、よく聞いておけ」
『か、かえして…よ……』
「今お嬢ちゃん、何歳だい？」
『…ろく』
「じゃあ、8年後の今日、またこの場所に戻って来い。そしたら、君の大好きなパパとママを返してあげる」
『…ほんとに？』
「だめよA、そんな話聞いちゃ…ｳｯ」
お母さんは頭を殴られて、痛そうにしている。
お父さんとお母さんは、私しか、助けられない。
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作者名：えむいー | 作成日時：2024年2月16日 11時
