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あれから1週間が経った。未だ彼女は目を覚まさない。
すぐに駆けつけてきた救護班に無理を言って彼女をこの基地まで連れて来てもらった。
仮にも彼女は敵国の兵だったけれど、グルッペンは何も言わずに承諾してくれた。
食堂で黙々と食事をしていると、さっきからちょこちょこ俺の顔を窺っていた大先生が話しかけてくる。
ut「シッマ」
kn「なんや大先生」
ut「あ、いや、…その…」
kn「どうしたん、体調でも悪いんか？」
人と接する時はいつもと変わらずに。
彼女のことは完全に私情や。それに、彼女は
ut「無理してるよな、シッマ」
一息つくと大先生は俺の目を見てそう言う。
kn「あいつのことか？だったら平気や。あいつは絶対に起きる。急にフラッと起きてきて、また前と変わらずに俺に話しかけて来てくれる。」
ut「…シッマ、顔に不安が出とるで」
kn「…あーあ、ポーカーフェイス得意だったんやけどなぁ。ほんま、ここが俺のことを変えたんやな」
何考えてるか分からないと彼女から言われまくっていた俺は、今では他人にすぐに感情がバレてしまうのか
kn「そうやな。不安がないわけじゃないで。ホンマは不安で不安で仕方ないで」
ut「彼女がお前の＿＿やっぱなんでもない」
kn「彼女が俺の大事な人なんかって？ああ、そうやで」
俺らの会話に耳を傾けていた他の幹部たちも、言葉をグッと堪える。
みんな聞きたくても聞けなかったことなんやろな
kn「……でもさ、俺、思ったんよ。俺があいつを信じんで誰が信じるんやって。
あいつのことを知ってるのは俺だけやから。」
そう言って笑うと、大先生も安心したように笑う。
ut「せやで！シッマが不安がってたらあの子だって不安になってまう」
kn「俺は俺に出来ることをするだけや」
そう言って席から立ち上がって食堂を後にする。
向かうのはもちろん彼女の元。
大丈夫、絶対に彼女は俺とまた話してくれる。
一生のお別れなんて俺は嫌やで、A
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作者名：えむいー | 作成日時：2024年2月16日 11時
