【d!】この先も君と共に【kn】＜完結＞ (ページ40)

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Epilogue ページ40

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あれから時が過ぎ。

二人はこの先永遠に共に歩んでいくことを決意した。

真っ白なベールに包まれ優しい光を浴びている女性と、その女性をとても愛おしそうに見つめる男性。

その男＿＿コネシマが、そっと彼女の手を取ると、彼女は笑って涙を流す。

「ううう……よがっだ……よがっだよしっまぁ……Aちゃんも……綺麗だよお……」

グスグスと大声をあげて泣く彼は、きっと一番に心から彼の幸せを願っている。

そんな彼を、うるさいですよ、汚いですよ、と冷たい目で見る後輩二人。

他の人たちも盛大に涙を流してお祝いする。

自分は幸せ者なんだと再認識させられる。

そのまま式場を抜け出し向かった、あの裏庭。

そこにそっと二人は腰を下ろすだろう。

『…しあわせ、だなぁ』

「ほんまに。あの頃の俺らに伝えたいな、今はこんなに幸せなんやって」

花をいじって幸せそうに笑う二人は、きっと神様に愛されたのだろう。

辛いことも乗り越えて自分で幸せを掴み取ったそんな二人。

『ミサンガ、まあ切れてないんだね。』

「そうやなぁ…多分一生切れることはないで」

「ほんとに？何願ったの？」

「内緒」

『えー、ひどい！』

「死ぬ直前になったら教えたる」

「じゃあ、それまではずっと一緒ってことだね。離れちゃダメだよ」

「言われなくても」

戻ろうか、と立ち上がった時。

彼女は彼の前に立ち、見上げるようにこう言う。

『ねえシッマ？』

「ん？」

『思ってることは、口に出さないと伝わらないんだよ？』

「…せやな」

彼はそう言い一拍置くと口を開く。

「A、愛しとるで」

頬を染めながらそう言うコネシマは、今までで一番優しい笑みを浮かべていた＿＿。