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あいつが俺の前から姿を消したのは、そんな会話をした次の日やった。
…忘れて、たまるか。
そんなことを思っていると、ドアがノックされる。
ut「シッマ、ちょっとええ？」
kn「無理」
ut「そんなこと言わんでさ、ちょっと話したいんよ」
kn「さっきの続きやろ？嫌や、話すことなんてあらへん」
ut「あんな中途半端に話されてたら気になるって。…一人で溜めすぎるのは良くないで」
kn「…」
あいつのことは、軍の誰にも言うつもりがなかった。
でもさっきあの時、溢れてしまったんや。
なんだか少し、無責任な気がする
大先生なら、いいか
ドアの鍵を開けると、大先生が顔を出す。
ut「ありがと」
kn「詳しいことは話す気ないで」
ut「少しでも気持ち楽になれたら十分や。…あ、いや、その、あれやで？抱え込みすぎて仕事に支障出たら俺やって迷惑になるからやで？」
こいつは屑やけど、優しいんや。そして俺はこいつの言葉に甘えてしまう。
ut「泣いとったんか？」
kn「別に」
ut「お前をそんなに苦しめてるのは、なんなん？」
kn「…大先生、俺が軍に入った理由、知っとる？」
ut「強くなりたいって、言っとらんかった？」
kn「まあ、そうやな。でも、それだけやない。
大先生、笑わないで聞いてくれるか？」
ut「勿論。」
kn「…俺な、守りたい人が、おんねん。＿＿」
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作者名：えむいー | 作成日時：2024年2月16日 11時
