【d!】欲に忠実《男主》

19話 ページ19

会社

喫煙所

「ふわぁ…」

「…あ、」

自販機のメニュー

俺の《独り言》が採用されていた
じわじわ出てくる達成感を隠しながら
そのコーヒーを買う

「やったーっ、やっぱこれに限るわ」
「誰か知らないけどありがとう〜」

今日もあのカメラで覗いてるんだろな
話しかけた来たらいいのに

───
監視室


rbr「うぅ……」

あかん、A君が尊すぎる…
俺の事をこんなに惑わせやがって！！
分からせたろか！

…

rbr「とうとい…」

───
部署



「んー？どしたの」

女の子が顔を真っ赤に染めながら
俺に書類を渡してきた。
恋心の他に、焦りも見えていて
…困ってる？

困ってる女の子を助けないなんて
男らしくないよな！

？「あ、の…監視室の方に渡して欲しくて」
？「あそこ女人禁制？っぽくて」
？「よ、よかったら…A先輩に…」

「わかった。俺が届けてくるね」
「ありがとう」

書類の下で彼女のネイルに触れた。
女の子っぽくて可愛かった



？「ね、A先輩と指あたった…！」
？「は？！いいな！」
？「なんか本当にスパダリ…」

tn「…」




今日のトントン部長の機嫌は
わるかったらしい


───
監視室


「私は男ですよ。ついてます」

監視室の警備員は俺を女だと思っているのか
体をペタペタ触り出す。アウトじゃない？

満足した彼らにリップサービスをして
スキップしながら入ってやった


？「あれ、噂の堅物トントンさんを落とした人じゃね」
？「あー聞いた聞いた」


人を窓わせる魅惑のってやつでしょ




rbr「…」
「あ、いたいた」
rbr「？！？！？！」

いつも通りに仕事をしていたら
後ろからカメラ越しに聞いていたあの声がした

心臓がバクバクしてうるさい
え、なんで？
なんで

rbr「え、あ、なんで、え？はひ、A、君？」
「？あぁ、そうですよ」
「えーと、"ロボロ部長"であってますか？」

rbr「ん？！…うん…」

初めて名前を呼ばれた。
衝撃と幸せで死んでまう

rbr「そ、そのっ、なんの用、？」
「この書類渡しに来ました」
rbr「あぁ、ありがとう…」
rbr「ん……」


書類の裏で指と指が重なり合う
初めての感触に情けないくらい顔が痛い

「……大丈夫ですか？、顔真っ赤ですよ」
rbr「ふぇっ？！…いや、うん、その」

A君の純粋に心配してくれる表情
あぁ、写真にとって収めたい…！

───
ロボロ(26)

A限界オタク

常にカメラで撮ってる

本人の前だと弱る

いつか、閉じ込めたいと思ってる

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